2022 新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

新変異株のオミクロン株が日本に流入し、年明け早々から新型コロナ感染症がこれまでにない爆発的な広がりを見せています。昨年の秋以降、終息したかのように感染者数が減っていましたが、やはりこの感染症との戦いは今年以降もまだまだ続きそうです。

昨年は、一昨年に続き新型コロナウイルス感染症に振り回された1年でした。一昨年の秋口から徐々に増えていた感染者数は1月にピークになり、第3波を形成しました。この時、首都圏などに2回目の緊急事態宣言が発出されました。それが何とか収まった後、春の選抜高校野球大会が2年ぶりに行われ、大分県代表の明豊高校が準優勝しました。その後、4〜5月にまた感染者が増えて第4波となり、十分に収まらないままに再び増加に転じ、4回目の緊急事態宣言下で東京オリンピックを迎え、無観客での開催となりました。それでも今回のオリピックで日本選手団は躍動し、過去最高の28個の金メダルを獲得しました。オリンピック後も、デルタ株の猛威により感染者は増え続け、これまでにない大きなピークを形成し、第5波となりました。多くの都市部で医療体制は逼迫し、入院待機中に亡くなった方が多く出てしまいました。しかし、その後は、一般住民のワクチンの接種が進んだことによって、秋から冬にかけては感染の広がりは抑えられ、大分県でも新規感染者0の日が続き、一時収束した状態となりました。もしかしたら、このまま終息するのではないかと淡い期待を抱いていたところ、海外ではデルタ株のブレークスルー感染に続き、オミクロン株が出現し、瞬く間に世界に広がってゆきました。

今回のオミクロン株は、感染力がデルタ株に比べて高いと言われておりますが、入院率はデルタ株に比べて低くなっており、重症化リスクとしては低いのではないかと言われています。しかし、だからと言ってオミクロン株は感染しても大丈夫、と安易に考えるのは危険です。若年者での入院が増えていることや後遺症の問題など、まだまだ明らかになっていない部分も多いからです。いずれにしろ、基本的な感染予防対策を継続し、可能な限り3回目の予防接種を受けながら、オミクロン株対応のワクチンが開発され、経口治療薬が普及してくるのを待つべきだと思います。

大分市でも2月1日から3回目の予防接種が開始されます。当院でもかかりつけの患者さんは受けることができます。詳しくはホームページでのご案内をご覧下さい。

このコロナとの戦いがいつまで続くかわかりませんが、当クリニックは一医療機関としての本分を見失わず、地域の皆様の健康を守るためにこれからも頑張っていきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

院長 吉村 彰