2024 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
まず、能登半島地震で被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。また犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。そして被災地の1日も早い復旧・復興をご祈念いたします。
さて、大変な年明けとなってしまいましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
ここで2023年を振り返ってみますと、さまざまな出来事や事件がありました。大きな出来事としては、3月のワールドベースボールクラシックで大谷翔平選手を擁する日本代表チームが優勝したこと、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したこと、7月〜9月にかけて記録的な猛暑だったこと、9月にジャニーズ事務所が性加害を認めたこと、10月に藤井聡太竜王が8冠を達成したことなどでしょうか。ほかにも岸田首相の演説中に爆発物が投げ込まれた事件、ビッグモーターの保険金不正請求事件、物価高騰が続いたことなどもありました。医療の分野では新型コロナウイルス感染症は増減を繰り返しながらもある程度の落ち着きを見せたものの、一昨年12月頃から流行が始まったインフルエンザは、3月に収束したかに見えましたが、その後も一定数の感染が続き、8月以降は急速に感染者が増加して冬場になってからはコロナ前とほぼ同等の流行水準となっています。これまでの季節性インフルエンザとは違った流行状況であり、今後のさまざまな感染症の動態に影響を及ぼす可能性もあります。
当院では、新型コロナ感染症の5類移行後も従来の感染予防対策を続け、新型コロナやインフルエンザが疑わしい患者さんは時間的、空間的分離をして診療するようにしています。今後もできるだけ感染状況をみながら対応していきたいと思っていますが、一方で高血圧、心臓病、糖尿病などの慢性疾患患者さんの診療に支障をきたさないよう、留意していきたいと思います。慢性疾患に対する管理・指導はその患者さんの生命予後に大きく関わり、QOLを維持するためにも大変重要です。これからも、引き続き地域の皆様の頼れる医療機関であるよう、スタッフ一同力を合わせて精進してまいりたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、今年が皆様にとって素晴らしい1年になりますよう祈念して新年のご挨拶といたします。

院長 吉村 彰